経口避妊薬(ピル)について

低用量ピルの使用について

経口避妊薬(ピル)は、女性ホルモンの入った錠剤を飲むことで、排卵を押さえて避妊できます。
ピルは、飲み忘れなくきちんと正確に服用した場合は、ほかの方法(コンドーム・ゼリー・オギノ式基礎体温法、IUD、子宮内避妊器具等)に比べて非常に高い避妊効果を示します。
平成11年9月より厚生省の認可により低用量ピルの使用ができるようになりました。
今まで使用しているホルモン剤(ドオルトン)の5分の1〜10分の1の量で、避妊効果があり、副作用も減少しました。その上、高脂血症、高コレステロール症の予防になります。

副作用

● 吐き気・嘔吐
● 乳房痛・頭痛
● 不正出血
● 血栓症
● 乳がん
● 子宮頸がん

副効用

● 月経周期が規則正しくなる
● 月経がなくなる、軽くなる
● 月経血量が減少し、貧血が改善
● 多毛症やニキビの改善
● 卵巣がん、子宮体がんの予防
● 骨盤内感染症の減少

購入と注意事項について

1.当院では、まとめて1〜3ヶ月分のピルが購入できます。(1カ月・3,500円)
2.子宮がん、乳がん検査、肝腎機能と血栓症の血液検査を半年から1年間の間に最低1回は受診して下さい。
3.下記の人の服用は要注意です。特に医師と相談して下さい。

■ 40歳以上の高齢の方
■ ご家族に乳がん・子宮がんのある方
■ 喫煙者
■ 肥満・高脂血症・糖尿病の方
■ ご家族に血栓症にかかった方
■ 肝臓・心臓・腎臓の病気がある方

緊急避妊ピル使用について

きちんと避妊していたにもかかわらず、失敗してしまった…
100%ではありませんが、アフターピルという避妊法があります。
アフターピルの効果は性行為後に早く服用すればするほど成功の確率が高まります。
アフターピルは遅くとも、72時間以内(3日以内)に服用することが勧められていますが服用が遅くなればなるほど避妊の効果が弱まりますので是非早めにご来院の上、医師と相談してください。
当院のアフターピルは2種類用意しています。

1.ヤッペ法によるもの

中用量ピルを2錠とその12時間後にさらに2錠(合計4錠)を服用します。
副作用として吐き気・嘔吐が強いこと(約半数のひとに起こる)
費用:7,000円(初診料、お薬2回分・予備の計3回分)

2.ノルレボ法によるもの

2011年5月よりノルレボ錠(0.75mg)という新しいアフターピルが発売となりました。
この薬のメリットは副作用であった悪心(吐き気など)・嘔吐が非常に少なくなったことです。
また従来の2回ではなく、1回1錠の内服で効果がえられます。
ノルレボの使用により平均妊娠率は1.1〜1.7%となります。
妊娠しない可能性は98%以上(妊娠阻止率は81〜84%)となります。(従来のヤッペ法で妊娠しない確率は95%前後)。
若干ノルレボのほうが良い統計が多いです。
費用:15,000円(初診料、説明料、薬代含む)

あなたに知っていて欲しい緊急避妊のこと

緊急避妊とは何ですか?

緊急避妊とは、あなたが避妊をしないでセックスをしてしまったとか、コンドームが破けるなど避妊の失敗が起こった場合に、妊娠を防止するという方法です。
その最も一般的な方法が、緊急避妊ピルと呼ばれるものです。時には、子宮内避妊具も使用されることがあります。
すべての緊急避妊法は、無防備なセックスが行われた後、数日以内に行われなければなりません。これは、大抵の女性にとって有効で安全な方法です。

緊急避妊ピルとは何?

緊急避妊ピルとは、避妊目的で使用する経口避妊薬と同様なホルモン剤です。
もちろん、同じ使い方ではなく、緊急避妊ピルとしての独特な使われ方をします。

どうして、緊急避妊ができるのですか?

あなたの月経周期のどの時期に、緊急避妊ピルが服用されたかによって作用の仕方が異なりますが、例えば排卵を抑制する、
受精を妨げる、子宮への受精卵の着床してしまったら、すなわち妊娠が成立した場合には、緊急避妊ピルが有効ではないことはいうまでもありません。

いつ緊急避妊ピルを服用するのですか?

最初の緊急避妊ピルは、無防備なセックスが行われた72時間以内(3日以内)に服用しなければなりません。
次に、その12時間後に服用します。

緊急避妊ピルの副作用とは?

緊急避妊ピルを服用しますと、一時的ですが気持ち悪くなったり、吐いたりする場合があります。
時には、頭痛、めまい、腹痛、乳房緊満などが起こることもあります。ただし、これらの副作用は24時間以上持続することはありません。

1.無防備なセックスが行われた後、72時間以内にできるだけ速やかに、牛乳あるいは水でもって、
 3錠のピルを服用して下さい。その12時間後に同様のピルを服用します。
2.最初の緊急避妊ピル服用後、12時間経ったところで、
 残りの2錠のピルを牛乳か水で服用して下さい。出来れば食後がいいかもしれません。
3.緊急避妊ピル服用後2時間以内に吐いてしまった場合、医師に相談して下さい。
 時には追加服用する必要があります。

仮に嘔吐がピル服用後2時間を経過してからであれば心配はいりません。
既に薬の効果を表していると考えてよろしいでしょう。

緊急避妊と性感染症

緊急避妊ピルと子宮内避妊具は、どちらもエイズをはじめとした性感染症(例えば、梅毒、淋病、クラジミア、ヘルペス)を予防することは出来ません。
あなたがエイズや他の性感染症に感染していないかどうかのお悩み、どうしたら性感染症を防げるのか、治療法があるのかについてかかりつけの医師にご相談下さい。

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